愛と恋
2008.7.1.UP. 2012.3.18.改題して更新
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ （文屋康秀）
ふくからに あきのくさきの しをるれば むべやまかぜを あらしといふらむ
訳：吹くと、すぐに秋の草木がしおれるので、なるほど、山風を嵐といっているのであろう。
これは、機知的な言葉遊びの和歌だして…。
山から吹きおろす風を「嵐」ちゅうて言うんは何故か？
それは、秋の草木を「荒らして」しまうから…。
も〜１つ…、山から吹きおろす風を「嵐」ちゅうて言うんは何故か？
それは、「山」と「風」を合わすと「嵐」になり申すから…。
中国の漢詩に「離合詩」ちゅうのがおまして、この影響で、こないな「離合」を歌う和歌もおましたんだすな〜。
他にも…。
雪降れば 木毎に花ぞ 咲きにける いずれを梅と わきて折らまし (紀友則)
ゆきふれば きごとにはなぞ さきにける いずれをうめと わきておらまし
こないな和歌がおまして…。
「木」と「毎」で「梅」が「離合」してま。
今回は言葉遊びの和歌を紹介し申した。
言葉遊びの和歌…。
言葉遊び…。
言葉遊びちゅうと…。
わては、愛は「合い(あい)」でおまして…。
「逢い(あい)」やと思〜てま。
愛は「合い(あい)」？！
男女の仲は…。
「好き」と「合う合わん」のしのぎ合い。
「好き」を「合う合わん」が越えん限り、破局はおまへん。
気が合うから愛しとんか？
愛しと〜から気が合うんか？
愛は「逢い(あい)」？！
嫌いやおまへんさかいに、男女はデートしまんねん。
愛が壊れて…、嫌いになり申したら…。
デートは成立しまへんがな〜。
逢えまっから愛しとんか？
愛しと〜から逢えるんか？
愛し合〜と〜カップルを見とって…。
そないな状態のカップル…。
ヘヘヘ、微笑ましゅ〜に見てしまいまんな〜。
イイんじゃ〜ないですか？！
一方、恋はナンだっしゃろ〜か？！
恋は昔、万葉仮名で「孤悲」ちゅうて書き申した。
ほんで、恋の意味は…。
逢いと〜おますのに逢えん…、切ない気持ち。
愛はハッピーな意味だっけど…。
恋はブルーな意味でんねん。
恋は「孤悲」…。
人を想〜て…。
独りで悲しむ。
そないな意味でんねん。
そやから…。
逢えんちゅう事が、どないな理由かは様々だすが…。
逢いたい！！
逢いに行きたい！！
いや…。
逢いに来てくれ！！
来い！！
自分のモトに「来い(こい)」！！
そないな感情の迸り(ホトバシり)が…。
恋ちゅう語句に感じまへんか？！
そ〜ゆ〜事で…。
わては、恋は「来い(こい)」やと思い申す。
世の中…。
不滅の恋愛感情で結ばれと〜カップルがいたはったら…。
諸々の恋愛が終わるごとに、思い出してまう過去の恋人に「ハッ！」となるお人はんもいたはる。
人間って複雑でんな〜。
そないな人間を究明したんが…。
占いちゅう学問だす。
そ〜ゆ〜こっちゃ。
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