相性

2008.1.11.UP.

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む (柿本人麻呂)
あしびきの やまどりのをの しだりをの ながながしよを ひとりかもねむ

訳:山鳥の長く垂れ下がった尾のように、長い長いこの夜を、私はたったひとりで寝る事になるのだろうなあ。

「山鳥」ちゅうのは「キジ科のヤマドリ」だして、雄の尾が長〜い鳥だす。
つまり、その長い尾の如く、長〜い夜を1人、寝る事になるのかな〜…、ちゅう「1人寝の淋しさ」を詠んだ歌だす。
それに…、「山鳥」は雄と雌が谷を隔てて、別々に寝ると昔の人は信じたはったちゅう時代背景がおまして、それがこの歌にさらに淋しさを強調しまんな〜。

そやけど、みなはん、この歌は殿方はんが詠んだんやの〜て、女子(おなご)はんが詠んだんやと思いまへんか?!
だって、男は「1人寝を淋しい」ちゅうて言えん悲しい生き物だっから…。

そやけど…。
「山鳥の尾の しだり尾の」の「尾」は「雄」に掛けた「掛詞」や! ちゅう解釈もおまんねん。
1人寝を淋しいちゅうて言えん男が、その本音を文学の世界にだけは出させてもろ〜ても…、イイんじゃ〜ないですか?!

ま〜、こないなアウトサイド的な考察もおまんねんけど、この歌、柿本人麻呂はんが詠んだ歌やないちゅうんが通説でんねん。
この柿本人麻呂はん、のちの平安時代になり申して「人丸」ちゅう通称にならはった。
ほんで、この通称にならはってからちゅうもの、柿本人麻呂はんは「歌の聖(ひじり)」として人間離れして行かはり申した。
例えば、王朝人好みの歌で詠み人が知れん歌は…、柿本人麻呂が詠んだちゅう事で処理され、周囲のお人はん方も納得したはったんだす。

柿本人麻呂はんは和歌の世界では『特別』扱いされとったんだすな〜。
こ〜ゆ〜事で、この和歌も詠み人知れずの歌だして、「それならば」ちゅう事で柿本人麻呂はんの作になっても〜たちゅうこっちゃ。

柿本人麻呂はんは和歌の世界では『特別』な人…。
その事を受け申して、今回のテーマは『特別』ちゅう事にしまっさ。

世間では、不倫不倫ちゅうて乱れ飛んでまっけど、浮気相手と恋人とは全く違ゃいまんねんで〜!
浮気は、浮気相手が寝とって屁でもしよ〜ものなら「ハイさよ〜なら!」や。
しかし恋人は…?!

恋人が何をやっても…。
愛したまま、変わらず愛したまま…。
変わらぬ心
こ〜ゆ〜相手が恋人ちゅうモンだす。

そら、恋人の行為に腹を立てたり、許せんで別れたり、復讐したり、時には(あってはあきまへんけど)殺してしも〜たり…、あるかもしれまへん。
そやけど、恋人への気持ちは…。
変わらぬ心
変わらず愛したまま。
こ〜ゆ〜相手が恋人ちゅうモンだす。
即ち、『特別』な人。

こないな『特別』な人と結婚でけたお人はんは、しあわせやちゅうこっちゃ。

そ〜ゆ〜事で…。
ケンカしたら、すぐ「別れる!」ちゅうて言〜て彼氏はんを泣かしたはる…、あんさん!
彼氏はんを好きにならはった頃の事を思い出しなはれ。
「○○やから好き!」ちゅうんやの〜て、無条件に好きになり申したんだっしゃろ〜??
そ〜やったら…。
「○○やっても好き!!」ちゅうんと違ゃいまんのんか?!(言葉で表現できる理由で好きになりはったんやったら…。言葉で表現できる理由で嫌いになりはりまっせ。)

好き嫌いは…。
フィーリングの問題だっせ。
フィーリングちゅうたら、言葉で表現できるモンやおまへんちゅうこっちゃ。

正月早々から恋愛の鑑定依頼のラッシュ!
わてのお得意はんで…。

「全身全霊」で愛した人と「本当」に愛した人が…。
考え方の違いで別れはった。
お互い愛し合〜たまま…。

それを人は「不幸」「かわいそう」ちゅうて言わはりま。
本人も…。
「別れる別れん」ちゅう事に価値観を持っとったら、不幸を身にしみて感じまっしゃろ〜。
そやけど…。
「二人はまだ愛し合〜てる。愛し合〜たまま別れたんや。」ちゅうところに価値観を持てば幸せを感じまへんか?!

エッ?
「愛し合〜とんのに、ナンで別れるん? 愛し合〜とんやったら歩み寄れるんと違ゃいまっか?!」ってだっか?

わての鑑定では…。
「考えの違い」ちゅうのは「性格の違い」だしたんや。

この殿方はん、我がままだして…。
ほんで、今まで、その我がままを許してくれる女子(おなご)はんとばっかり恋愛したはった。
そやけど、今回の恋人はんはマイペースやさかい、自分の我がままを受け入れてくれる性格の女子(おなご)はんやおまへんだしたんや。

この殿方はん、いつもと違ゃうんで…、「なんでやねん?!」ちゅうて思う事しきりだした。
わては、この殿方はん以上の我がままだっから、これ、よ〜わかり申す。

一方、恋人はんは…。
努力して、この殿方はんの我がままに対応したはった。
それは涙ぐましい努力だした。
そやけどそれは、所詮、人為的な事だして、自分の性格に自然な行動やおまへん。
ほんで…。
遂に、そのストレスに耐えられんよ〜になったちゅうこっちゃ。

性格は変えれまへんのんだす。

現実面では、いろいろと口で言えまっけど、正味のところ、こ〜ゆ〜原因やちゅうこっちゃ。
そやけど…。
それでも二人は「愛し合〜てる」ちゅうところがイイんじゃ〜ないですか?!(ホンマやったらね!)
性格が合う合わんちゅう事と、愛する愛さんとは別だっからな〜。

プロの鑑定では男女のいわゆる相性を…。
「第1種相性」「第2種相性」「縁」「性格」「好みの性格」「殿方はんの金運」「結婚の時期」で観まんねん。

エッ?
「よ〜けで観まんねんな〜?!」ってだっか?

当たり前でんがな〜!
少女の恋占いやおまへんねんで〜!!

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
daikando@sd5.so-net.ne.jp


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