愛する時の戒め

2009.5.11.UP.

みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ (大中臣能宣)
みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ

訳:御垣守(みかきもり)である衛士のたく火が、夜は燃え昼は消えるように、私も夜は恋しさに胸を焦がし昼は身も心も消え入るほどで、毎日もの思いに沈むばかりです。

「みかきもり」は、宮中の諸門を警護しはる人。
「衛士」は、諸国の軍団から毎年交代で上京し、宮中を警護した兵士。

この歌は、恋の妄想、幻想、火のように焦がれる思い…、そ〜ゆ〜モノが恋に落ちた心ん中で、夜になり申すとあやしく交差し、胸を焦がす心情を詠と〜た和歌だす。

唐凸だっけど…。
人生…。
一本調子ではあきまへんな〜。

押す所は果敢に押すべきだっけど…。
果敢に押しても成せん場合…。
引いてみるんも策だっせ!

だって、世の中…。
押しと引きがおまんのだっからな〜。
押しまくって妄動をせんと、視点を変えて引いてみる価値もおまっせ。

押すのみで妄進するんだしたら…。
視点を変えて引いてみて、様子を見ても無駄やおまへんのんと違ゃいまっか?!
そ〜ゆ〜こっちゃ。

ところ〜で…。
一部のみなはんへ…。
人を愛する自分の気持ちに酔〜たはりまへんか?! 酔わはったら、真実を見失いまっせ!

人生で、ナンかツラい事がおまして…。
その時に、ある人が現れ申して…。
その人を愛して救われる場合がおます。
しかし、相手もそれだけ愛してくれとったらエエんだっけど…。
そ〜でおまへん場合、自分の、その人を愛する気持ちに酔わはったら失敗しまっせ!!

エッ?
「その人は命の恩人や!」ってだっか?!

それは、あんさんが勝手に美化して思〜と〜妄想と違ゃいまっか?!
あんさんが、人生のツラい局面で、そのお人はんを勝手に愛する事(片思い)で、たまたまあんさんが直面しとった人生のツラさから、自力で打開しただけの事でんがな。
救〜てもろ〜たんと違ゃいまんがな〜。
そのお人はんは、あんさんが自力で打開する際の糧になっただけの事でんがな〜。
ほんでさらに、あんさんの、そのお人はんへの異性としての思いの世界とも別でんがな〜。
現状は、自分の1人相撲やのに、そ〜やの〜て相手も云々ちゅうて美化してまう事を「酔う」ちゅうて…、わては言〜てまんねんで〜。

しかし、そのお人はんから愛してもろ〜て救われた場合。
その場合は、ふと立ち止まって…。
相手はんの事を振り返って、まだ、自分がそのお人はんを愛してへんのんだしたら…。
仮に、そのお人を愛する選択をし申しても、自分の1人相撲…、すなわち自分の愛する気持ちに酔〜てまう事にはなり申さん。

エエ人なんてモンは、この世にゴマンといたはりま。
そやから前者の場合、エエ人や! ちゅう事で、そのお人はんを愛する自分の気持ちに酔〜ても〜て、1人相撲の妄動をせんよ〜にせんと、ヘヘヘ、あきまへんで。
相手はんへの愛しい気持ちはわかりまっけど…。
その愛しい気持ちに分別なく酔うんは間違いと違ゃいまっか?!
正常な「愛」ちゅうんは、当然、相思相愛の場合のみや!! ちゅう事を忘れたらあきまへん。
そ〜ゆ〜こっちゃ。

それでも人は、愛の1人相撲に酔いま。
それが現実だす。
そやから…。
わて、「愛する時の戒め」ちゅうタイトルで、これを書き申したんだす。
タイトルの意味を今一度、吟味しておくんなはれ。
そ〜ゆ〜こっちゃ。

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
daikando@sd5.so-net.ne.jp


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