愛する能力

2009.10.16.UP. 2014.3.14.更新.

あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな (和泉式部)
あらざらむ このよのほかの おもひでに いまひとたびの あふこともがな

訳:私はまもなくこの世を去るでしょう。せめてあの世に旅立つ思い出に、もう一度あなたにお逢いしたいものです。

「逢ふこと」は「男女が契りを交わすこと」だして…。
この歌は、病床から恋しい殿方はんに送った歌でんねん。

この作者はんの男性遍歴…。
最初の結婚が和泉守橘道貞(いずみのかみ たちばなのみちさだ)はん。
その間にでけはった子供はんが小式部内侍はん。

ところ〜が、その夫婦生活中に、冷泉天皇(れいぜいてんのう)の第三子の弾正宮為尊親王(だんじょうのみや ためたかしんのう)はんと不倫して、夫から離婚され、父親からは勘当されはった。
その不倫は為尊親王はんが死なはるまで続かはった。

ところ〜が次の瞬間、為尊親王はんの弟の師宮敦道親王(そちのみやあつみち)はんと恋愛開始!
その手記が「和泉式部日記」やちゅうこっちゃ。
ほんで4年後、敦道親王はんが死なはったら…。
丹後守藤原保昌はんと恋愛開始。

この作者はん、当時としては自分を偽らん自分に正直な人…、云々ちゅうて評価されてまっけど…。
結局はいわゆる「男性遍歴」やちゅう事でんがな。
最初の不倫は、当時の配偶者はんが浮気をして、ちっとも自分とこへ通〜て来てくれんよ〜にならはったからしはったんだす。(当時は夫は妻のとこに通う時代)
ほんで、この病床から詠まはった歌は…。
最後の「夫」はんが、ちっとも自分のモトに通〜て来てくれんよ〜にならはって…。
男性遍歴しとった時代を偲んで、その歌を詠まはったちゅうこっちゃ。

ま〜、小野小町はんも含めて…。
男性遍歴したはった女子(おなご)はんはみな…。
最期は淋しゅ〜に終わったはる。

しかしおかしいと思いはりまへんか?
男性遍歴しとったら…。
関係を持ったギョーサンの男の中からいつか…。
「この人」ちゅう男と巡り会えるはずでんがな。
そやのに、淋しゅ〜最期を遂げたはる。
ナンでやねん?!

それは…。
男に去られと〜からだす。
ナンで去られるんか?
男に飽きられと〜からだす。
ナンで飽きられるんか?
セックスだけで心がおまへんからだす。
もちろん、自分から「この男とはやっていけん!」ちゅうて去らはった事もおまっしゃろ〜けどね。

昔々、大昔…。
或る殿方はんが、男性遍歴で有名な或る美人はんと不倫しはったんだっけど…。
最初のデート…、感激のハッピー気分。
次のデート…、さらに輪をかけての感激ハッピー気分。
しかし…。
その次のデートで…。(つまり3回メのデートで)
飽きてしまいはったそ〜だっせ。

わては、それを聞いて…。
「マジかよ?!」ちゅうて思い申したけど…。
「マジ」で言うたはった。

それは、その女子(おなご)はんに「異性を愛する能力」がおまへんからでんねん。
いわゆる普通名詞の男に対して「SEXマシーン」でしかおまへんちゅう事でんねん。

エッ?
「男性遍歴する女子(おなご)はんはみな、異性を愛する能力がおまへんの?!」ってだっか?

よ〜考えてみなはれ。
愛する能力がおまへんから…。
誰彼と男を好きになれて、男性遍歴がでけるんと違ゃいまっか?!
男を誘惑するスリルとアバンチュールを趣味にしと〜だけと違ゃいまっか?!

ほんで…。
男はセックスだけで縛れるちゅうて思〜たはるんだす。
ほんでたまに…。
愛するちゅう「心」の部分を追求しはっても…。
そのパーツがぶっ飛んではりまっから…。
唐変木な事しかでけんで…。
しだいに男に飽きられてしまいはるんだす。

飽きられて捨てられんと、自分が男を捨てはる時は…。
「××してくれんかった。」ちゅうて捨てはる。

ま〜、四柱推命では…。
こないな人種の特定は容易(たやす)〜にでけまっさかい…。
年頃の息子はんをお持ちのお母〜はんは、四柱推命に頼らはったらイイんじゃ〜ないですか?!

マジなハナシで…。
美人で男扱いに馴れたはっても…。
「愛する」ちゅう「心」の部分がおまへんと…。 殿方はんに…、ヘヘヘ、「飽きられて」しまいはるちゅうこっちゃ。

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
daikando@sd5.so-net.ne.jp


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