男のサガ2

2010.2.1.UP. 2013.9.5.更新.

郭公 鳴くや五月の あやめ草 あやめも知らぬ 孤悲もするかな (読み人知らず)
ほととぎす なくやさつきの あやめぐさ あやめもしらぬ こひもするかな

訳:ほととぎすが鳴いているな〜。五月の菖蒲草の季節だ。その文目(道理)もわからなくなる恋を、私はしている事だよ。

「郭公」は、「恋」の象徴。
その鳴き声によって恋心をかき立てられる事の暗示。
これは…。

郭公 初声聞けば あぢきなく 主さだまらぬ 孤悲せらるはた (素性法師)
(郭公の今年初めての鳴き声を聞くと、どうしようもなく、相手が誰というわけでもないが恋しい気持ちが湧いてきてしまうよ。)
から来てまんねん。

「あやめ草」は、アヤメ科のアヤメ・ハナショウブやおまへんで、サトイモ科のショウブだして…。
5月5日の端午の節句で邪気払いとして、軒先や身に、当時はつけ申した。

「あやめ」は、「あやめ草」と「文目(あやめ)」の掛詞。
「文目」ちゅうんは「道理」「分別」の意。

「五月(さつき)は、現在の6月下旬。
つまり梅雨の時期。
五月雨(さみだれ)ちゅうて言いまっしゃろ〜?

こないな梅雨の時期は当時、恋が成就し申しても、殿方はんが愛しい女子(おなご)はんのとこへ通うには難渋しはったんと違ゃいまっか?!
また、「五月(さつき)は当時、結婚を避けるべき時期でもおましたんだす。
ジューンブライドの逆でんな〜。
そ〜ゆ〜事で、恋心を抱き、さらにかき立てられながらも、それを実行するんに適さん時期が「五月(さつき)

そやけど…?!
そやけど、恋の思いを相手に告白したい!!
そ〜ゆ〜ところで…、「あやめも知らぬ孤悲」(文目(道理)もわからなくなる恋)やちゅうこっちゃ。

この歌は、「古今和歌集」の「恋歌」の巻頭歌だして…。
「初恋」が主題やそ〜だす。
しかし「初恋」ちゅうても、和歌においては「人生最初の恋」やおまへんで、「恋の初期の段階」を言いまんねん。

この歌は「あやめ」の連呼で、ホンマにリズミカルな歌やちゅう事と…。
「あやめ草」と「文目」の掛詞で、一機に恋の思いの高まりを表現しと〜、優秀な歌だす。
ほんだら、ナンで「小倉百人一首」に選考されなんだんだっしゃろ〜か?!
それは「読み人知らず」やったからだっしゃろ〜な〜。

文目も知らぬ恋…。
この歌の設定だすと、「五月(さつき)ちゅう恋にはタブーの時期の恋。
文目も知らぬ恋…。
これは現代では「不倫」。
こない思うと、しっくりこの歌を詠めまへんか?

そやけど…。
男はナンで不倫するんだっしゃろ〜か?!
それは「男の性(サガ)」…??

男は古今東西、紀元前の太古から…。
いや、原始時代から…。
ハンターでんねん。

ハンターは、獲物を捕る事に目的がおます。
そ〜ゆ〜事で、男は女子(おなご)はんをモノにする事に目的がおまして…。

エッ?
「ナンで?!」ってだっか?

それが「男の性(サガ)」やからだす。
ほんで男は…。
その事を女子(おなご)はんに悟られんよ〜にハンターをしとんだす。

そやから…。
世の女子(おなご)はんは、そ〜ゆ〜「男の性(サガ)」を前提で、殿方はんに相対しはるべきだっせ。
しかし、そないな男の本性でも…、「それでも I love you.」が成立するんだしたら、それでイイんじゃ〜ないですか?!
女子(おなご)はんの恋は…。
そ〜ゆ〜「男の性(サガ)」と「それでも I love you.」を秤にかけて…。
どちらが勝り申すか?! と違ゃいまっか?!

ところ〜で、こないな殿方はんが…。

若い頃に、最高の女子(おなご)はんと結婚し…。
かつ、その真っ白な女子(おなご)はんを…。
自分に、さらにピッタリ合うよ〜に作り変えて…。
今もなお、オンリーワンやちゅうて思〜と〜殿方はんが浮気をしはった。

エッ?
「ナンで?!」ってだっか?

男は、原始時代から…。
ハンターやからだす。

原始の時代…。
男は獲物を穫って食料にする。
現代なら、現金を回収する。
その能力が、男の商品価値の1つでんがな〜。

しかし…。
原始人の男は…。
食料とする獲物だけのハンターやおまへなんだ。
女子(おなご)はんのハンターでもおましたんだす。

現代でも…。
男は…。
生活の糧となる現金回収のハンター専任やおまへん。
女子(おなご)はんのハンターでもおますんや。

しかし…。
そないな「男の性(サガ)」が見え申しても…、「それでも I love you.」ちゅうて愛して離れん女子(おなご)はん。
イイんじゃ〜ないですか?!

そやから殿方はんは…。
「男の性(サガ)」を見て逃げはった彼女はんに関して…。
それは、も〜それでエエんと違ゃいまっか?!
追う必要はおまへんのんと違ゃいまっか?!

それは…。
「○○やからI love you.」やった彼女はんだしたんだす。
そないな愛は…。
「○○やから嫌いになる」愛やちゅうこっちゃ。

愛には理由はおまへん。
理由のおました愛は…。
理由がおまして破局になり申す。

そ〜ゆ〜こっちゃ。

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
daikando@sd5.so-net.ne.jp


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