無理な恋2

2010.3.19.UP.

月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ 我が身ひとつは もとの身にして (在原業平)
つきやあらぬ はるやむかしの はるならぬ わがみひとつは もとのみにして

訳:月は、あの人がいた昔のままの月ではないのか。梅の花が咲く春も、昔のままの春ではないのか。私1人だけがもとのままであって。

「月やあらぬ」は、「月よ…、あんさんは昔の月でおまへんな〜。」の意味。
「春や昔の 春ならぬ」も同様に、「春よ…、あんさんは昔の春でおまへんな〜。」の意味。
作者はんは、月に向かって、春に向かって…、呼びかけて疑問を呈したはるんだす。
現実には、月も春も昔と変わるはずはおまへんのんだっけど…、恋しいあんさん…、ただ、そのお人はんがいたはらへんだけで…。
不変のはずの月や春が、全く昔と変わってしも〜たよ〜に見える思いを、月や春にぶつけたはるんだす。

ほんで…。
「我が身ひとつは もとの身にして」…、自分だけが取り残された感じでおますちゅう事を、率直に表現したはるんだす。

この歌は、1年前に連絡も無しに、どっかへ行ってしまいはった恋人を思い、その女子(おなご)はんが住んだはった五条后(ごじょうのきさき)の西の対へ赴いて詠まはった歌やそ〜だす。
では、その女子(おなご)はんは?! ちゅうと…。
清和天皇后で、陽成天皇母にならはった…、二条后、藤原高子はんやそ〜だす。(「伊勢物語」第四段)

高貴なお人はんとの恋だっから…。
余人には、わかり申さん2人の事情ちゅうんがおましたんだっけど…。

殿方はんの、よ〜おます失恋初期の未練…。
これって…、一番、苦しい時でんな〜。

エッ?
「失恋の特効薬は新しい恋や!」ってだっか?!

そ〜だっしゃろ〜か?
失恋の苦しさを癒す目的で、新しい恋をし申しても…。
前の恋人よりもエエ恋人に、会〜たためしはおまへんのんと違ゃいまっか?!
これは世の常だっせ。

大きな恋愛を失の〜たアトの、無理な恋愛。
元恋人はんのトラウマになっとった部分が、その新しい人におまへんだけでOKが出る。
これは誤算の始まりだして…、ホンマに怖い事だっせ。

わての知人はんが、失恋のアト、心のショックを癒すために(本人は自覚してへん)、ある女子(おなご)はんに恋しはった。
ほんで、その恋がもつれて…。
妻子ある身の、わての知人はんのとこへ、その女子(おなご)はんが嫌がらせのハガキを自宅へ送らはった。

当然、わての知人はんの奥方はんに、そのハガキは読まれても〜た。
さぁ大変!!

しかし、その奥方はん、そのハガキを読まはって…。
その女子(おなご)はんに冷笑。
その女子(おなご)はんをかわいそ〜な女やちゅうて思いはった。
その女子(おなご)はんに、自分の旦那を盗られるわけがおまへん! ちゅう自信。

ほんで…。
旦那に一言…。
「浮気するんやったら、私よりイイ女の人を選んでしてね。張り合う気が抜けてしまうから。」

事前に、この奥方はん、旦那の彼女はんの写真を見つけて見とったんだす。
その時…、「エエ?! うちの人、気がおかしくなったの?! ナンで、こんな老けた顔の大した事のない女の人を選んだの?!」ちゅうて、笑いはったそ〜だす。

エッ?
「この奥様、自信過剰?!」ってだっか?

そない思いはるかもしれまへんけど…。
この奥方はん、女子(おなご)はんのランクとしてハイレベルの女子(おなご)はんでんねん。
独身時代は、周囲の男男男からの引く手数多(あまた)で、その激戦に打ち勝って射落としはったんが、わてのこの知人はんやちゅうこっちゃ。
そやから、その奥方はん、ハガキを見て鼻で笑いはったんだす。

ま〜、わてから見申しても…、この無理な恋のお相手はんは「気は確かか?!」ちゅうて、わての知人はんに言いたいほどの「???」女性だした。
そやけど当時は、そないな女子(おなご)はんやっても女神(??)に見えた…。
それほど、大きな恋愛のアトちゅう時期は、恋人選び…、いや、新しい恋愛をする事自体、「??」が付き纏うちゅうこっちゃ。
すぐに(無理に)恋愛をしよう!!
こないな気持ちが、そもそもの間違いと違ゃいまっか?!
失恋のショックは、よ〜にわかりまっけどね。

そやけど…。
ショック、ショック、ショックちゅうても…。
世の中、人を愛せん生まれの人種もいたはりまっさかいな〜。
それは、四柱推命で簡単にわかりまんねんで〜。

もし、そないな人種の恋人はんにフラれはったんだしたら…。
それは、正真正銘のショックを受けんでもエエんと違ゃいまっか?!

近所の井戸端会議で「ちょっとちょっと知ってる?」ちゅうて始まる、単純な噂話で、その噂の人を噂ど〜りに決めつけて色メガネで見る事は間違いの元だす。
しかし、占い師が分類しと〜人種の是非の内容は、それを事前に知っておかはったら、普通だしたらショックを受けたり悩んだりする事だしても…。
「あの人は、そ〜ゆ〜人種なんだっから…。」ちゅうて「諦めがつく→ショックを受けない→悩まんですむ」…。
こないな図式が成り立ち申す。

みなはんが、店頭で物を購入しはる際…。
店員はんに「お客様、こっちよりも、この製品がよろしおまっせ。」ちゅうて、言われ申した方が購入時に安心感が持てるんと同様の事だっせ〜。
占い師は、そ〜ゆ〜使命もおますちゅうこっちゃ。

そ〜なり申すと…。
正しゅ〜に占えんと大変な事が起こりまんな〜。
そ〜ゆ〜事で…。
わてのHP関西占い物語のテーマは…。

正しい四柱推命を 正しい占い師から 正しい理解者へ

ちゅう事に、このHP開設の初期から、こないなっとんだす。
そ〜ゆ〜こっちゃ。

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
daikando@sd5.so-net.ne.jp


プロの四柱推命『関西占い物語』

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