2010.4.23.UP.
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな (左京大夫道雅)
いまはただ おもひたえなむ とばかりを ひとづてならで いふよしもがな
訳:今となってはただ、「あなたの事を諦めてしまおう。」という一言だけを、人づてではなく、直接あなたにお話するすべがあればなあと思います。
「思ひ絶えなむ」は、すっかり諦めてしまおう。
「人づてならで」は、他人はんを介しての伝言やの〜て直接に。
これは藤原道雅はんが、恋人、当子内親王(とうしないしんのう)はんちゅう、天皇の娘はんとの仲を裂かれはった時に詠んだ歌だして…。
仲を裂かはったんは、内親王の父、三条天皇。
当時、皇女…、すなわち天皇の娘はんは不自由な身分だして、普通は一生、結婚はしまへんだした。
藤原道雅はんは、父が藤原伊周、叔母が一条天皇中宮定子、祖母が儀同三司母、祖父が関白道隆。
そやけど…、この恋(不倫)は成就せんかったちゅうこっちゃ。
しかし藤原道雅はんは、最後に一言…、恋人に「諦めます。」ちゅうて言いと〜おましたんだすな〜。
終わるんだしたら終わるでよろしおまっから…、自分の心にも、恋人の心にも…。
きちんとピリオドを打って、身を引きと〜おましたんだすな〜。
それも、手紙でも、他人を介しての伝言でもあきまへんだしたんや。
直接、逢〜て…!!
わて、この気持ちが…。
気持ちが…。
痛いよ〜に、わかり申す!!
しかし、それは無理だした。
そ〜ゆ〜事で…。
この歌を、深夜、密かに内親王の御所に忍び込み…。
廊下の手すりに結びつけて…。
嗚呼!
立ち去る際の気持ち…。
痛いよ〜に、わかり申す!!
そ〜ゆ〜事で…。
今回は、こないな高貴なお人はんらの恋やおまへんさかい…。
その内容は高貴やおまへんけど…。
巷の恋の、よ〜おますハナシを…。
現代は、大昔と違ご〜て、通信手段が段違いに発達してま。
そやけど…、恋の重要な内容の伝達は、メールや電話、はたまた他人はんを介して伝言すべきやおまへん。
フィーリングちゅうか、直接、逢〜て話しはるべきだす。
そ〜ゆ〜事で、破局を迎えた恋で…。
最後に一目、逢〜て、その人の口から直接に(携帯やメールを介してでなく)別れの言葉を聞きたい。
ほんだら俺は納得(?)する。
みなはん…。
こない思わはった事はおまへんか?
エッ?
「ない。」ってだっか?!
それはそれは…。
お幸せなんか?!
ご不幸なんか?!
ほんで、そないな意思を知人友人に伝えはったら…。
「気持ちはわかるけど、そないな事をせん方がエエよ!」ちゅうて助言を受けはった事おまへんか?
エッ?
「ない。」ってだっか?!
それはそれは…。
お幸せなんか?!
ご不幸なんか?!
ま〜、こないな行動を考えるんも、メールや電話でトラブり…。
メールや電話で、別れの台詞を聞かされ申したからだすな〜。
逢〜て直接、話し合〜とったら…。
そないなトラブルを回避でけたかもしれ申さん。
たいがいが、そ〜と違ゃいまっか?!
メールや電話でトラブり、破局へと行く事ほど愚かな事はおまへんな〜。
ちょっと、巻頭の歌の真意とはズレ申したけど…。
わてが言いと〜おますんは…。
メールや電話で、恋人同士はトラブりなはんなや!!
メールや電話ではトラブる事でも、直接、逢〜て話しとったらトラブってへん事って、この世の中にギョ〜サンおますんだっせ!!
そ〜ゆ〜事でんねん。
この『いにしえ占い物語』をお読みの恋人はん達!
トラブらはっても…。
刹那的にならんと…。
仲直りをいっつも考えて歩んで下されや!!
それと…。
メールや電話でトラブり、破局へと行く事ほど愚かな事はおまへんねんで〜。
そ〜ゆ〜こっちゃ。
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