淋しさ

2011.5.17.UP.

さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづくも同じ 秋の夕暮れ (良暹法師)
さびしさに やどをたちいでて ながむれば いづくもおなじ あきのゆうぐれ

訳:あまりの淋しさに、庵を出て物思いにふけりながら辺りを眺めると、どこも同じ淋しい秋の夕暮れであるよ。

「ながむ」は、物思いにふけって、じっと眺めること。
現在の「眺める」は、ただ眺望する意味だっけど、古語の「ながむ」には悲しみの心が加わり申す。
「いづく」は、「いづこ」の古形。

この歌は、「秋の夕暮れ」を詠んだ歌だして…。
「いづくも同じ」が、この歌のポイント。
どこも同んなじよ〜に淋しゅ〜に見えるんは…。
自分の心が淋しいからだして…。
作者はんは、自分の内側の淋しさを見つめたはるんだす。

淋しい。
淋しくなる。
淋しさ。

いろんなケース、パターンの淋しさちゅうんがおまっけど…。
人間関係においての、ど〜しょ〜もおまへんところから来る…、淋しさ…。
特に男女の人間関係…。

いや、わては今回、恋人にフラれた「淋しさ」を指して…。
「淋しい」ちゅうてまんのやおまへん。

お互いが男女として、求め合〜とっても…。
住んど〜世界が違い申して…。
お互いが融合でけん状態、心情…。
そ〜ゆ〜んを指して言〜てまんねん。

例えば…。
た・と・え・ば…、そ〜でんな〜。

昔を思い出して…。
昔々…、大昔を思い出して…。

当時の恋人とトラブった際…。
自分と同んなじよ〜な「怒りのシナリオ」で…。
相方はんが怒って来はったら…。

ナンか安心感が…。
ナンか微笑みが…。
ナンか「自分と同んなじ世界の人間や!」ちゅう連帯感が…。
生じて来る事って…。
みなはんもおまへんか?!

そやから…。
このトラブルのオチを、ど〜つけるんか?! 見えて来て…。
エエ仲直りの方向が見えて来申して…。
安心でけまへんか?!

しかし…。
もし…、自分と異質な「怒りのシナリオ」で来る相手だしたら…。
このトラブルのオチが見えんで…。
このトラブルの結末ちゅうか、仲直りの方向が見えんで…。

悲しい思いをするし…。
その人にもさせてまう。
わて…。
それは…。
せっかく愛し合〜たのに…。
非常に淋し〜事やと思い申す。

違う世界の女子(おなご)はんに…。
時には大変、興味を持ちまっけど…。
恋するんだしたら…。
自分と同んなじ「匂い」のする…、同んなじ世界の女子(おなご)はんがエエんと違ゃいまっか?!

これは…。
月支元命の事を言〜とんやおまへん。
住んど〜世界の事を言〜てまんねん。

このお互いが住んど〜世界の違いで融合でけん時…。
住んど〜世界の違いで、相方はんを諦めやなあきまへん時…。
非常に淋しさを感じ申す。
ど〜しょ〜もおまへんだけにね。
違ゃいまっか?!

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
daikando@sd5.so-net.ne.jp


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