恋の動機
2012.10.23.UP.
石上 布留の中道 なかなかに 見ずは孤悲しと 思はましやは （紀貫之）
いそのかみ ふるのなかみち なかなかに みずはこひしと おもはましやは
訳：石上の布留にある中道のよ〜に、昔の恋人でも、もし逢わないなら、かえって恋しいと思わないだろうに。
「石上」「布留」はともに、奈良の天理市の地名。
「布留」が「古」に通じること…。
また「石上神社」がおます事から、古風で神聖なイメージの土地でおます。
「中道」は、「なかなかに」を導き出し…。
二人の間を繋ぐ道としてのイメージもおます。
「まし」は、反実仮想の語。
そ〜ゆ〜事で…。
作者はんは、昔の恋人はんと実際に再会しはったんだす！
ほんで…。
昔日の恋しい想いが呼び起こされはったちゅうこっちゃ！
イイんじゃ〜ないですか？！
序詞の土地のイメージから…。
昔の恋人を…。
昔のままの想い出として…。
手をつけずにおきたかったちゅう、気持ちもどっかにおましたんだっしゃろ〜。
だって…。
例え当時は、苦々しい別れをしとっても…。
時間を経る事によって…。
相方はんを心ん中で偶像化するモンでんがな〜。
そやからこそ…。
そないな元恋人はんと再会しても〜たら…。
その恋しさが激しゅ〜に…。
生々しゅ〜に募る。
この歌は、そないな心情を詠んだはりま。
ハナシは変わり申して…。
或る殿方はんが…。
彼女はんとトラブって…。
フラれはった。
その時の彼女はんの運気は？！
「考え違い」を起こす時期。
エッ？
「それやったら…。考え直してもろ〜て、も〜一度、恋人同士になれるんと違ゃうか？」ってだっか？！
あんさんな〜。
「考え違い」を起こす時期やちゅうても…。
根源的な事までは、「考え違い」を起こす事はおまへんねんで〜。
エッ？
「それはど〜ゆ〜こっちゃ？！」ってだっか？
「考え違い」を起こす時期ちゅうんは？！
手段手法の選択を間違えるちゅう事でんねん。
決して根源的な事までは、間違える事はおまへんちゅう事でんねん。
そやから…。
この彼女はんが、この殿方はんをフッた事は「考え違い」やおまへんで…。
その恋の初めっからの予定やったちゅう事でんねん。（イヤな事をされたら…。その男をリストラするちゅう選択肢を持っとった。）
つまり…。
この彼女はんは、この殿方はんを…。
「大好き」「並の好き」「嫌いでない」の3段階の恋の動機に分け申したら…。（参照）
「並の好き」又は「嫌いでない」のレベルの恋の動機やったちゅうこっちゃ。
決して…。
「大好き」のレベルやおまへんかったちゅうこっちゃ。
だって…。
「大好き」のレベルで恋が起こり申したら…。
その恋人と離れんちゅう、「根源的な考え」を持ち申して…。（ピュアな恋心から！）
ホンマに離れよ〜とはしまへんねん。
クレイジーでドランクで…。
ずっとずっとクレイジーでドランクで…、シラフになる事がおまへんねん。（「並の好き」以下はシラフになる。）
これは、わてが理想論をぶっと〜のんと違ゃいまんねん。
この稼業しとったら…。
いろんなお人はんとお会いして…。
いろんな考え方や行動を見聞でけ申して…。
性格や環境や条件が合わんでも…。
「岳承さん…。彼のそ〜ゆ〜ところも込み込みで…。私は彼を愛してるんです。」
わてんとこに鑑定で…。
彼氏はんとの不具合の事で来はって…。
わてが、彼氏はんの事をそのまんま述べ申しても…。
「岳承さん…。彼のそ〜ゆ〜ところも込み込みで…。私は彼を愛してるんです。」
そない後半、その女子(おなご)はんが言わはる場面がおまして…。
エッ？？
ここへノロケに来てはるんかいな？！
ちゅうて…。
その女子(おなご)はんの帰らはる後ろ姿を見送りながら…。
ヘヘヘ、微笑んでまう事もおまんのんだす。
もちろん、破局のおまへんカップルの中には…。
思惑ちゅう利害で離れたはらへんのんもいたはりま！
しかし…。
このノロケはった女子(おなご)はんにとって…。
その彼氏はんと一緒に居たはっても…。
目に見えるジャンルにおいては、ナンの利益もおまへんのんだす。
そやのに…。
「岳承さん…。彼のそ〜ゆ〜ところも込み込みで…。私は彼を愛してるんです。」
そないな現実を目撃し申したら…。
恋の動機には…。
「大好き」「並の好き」「嫌いでない」の3段階がおまして…。
恋の動機が「大好き」やったら…。
恋人と離れよ〜とはせん！ ちゅうて考えずにはおれ申さん。
そ〜ゆ〜事で…。
元恋人はんとの再会に、恋こがれる事がおましても…。
シビアに…。
自分と相手の…。
恋の動機の3つのレベルを解析しはるこっちゃ。
「並の好き」以下のレベルだしたら…。
別に再会しはっても…。
時間のムダやとわては思うしだいだす。
そ〜ゆ〜こっちゃ。
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