美人の恋

2008.3.12.UP.

花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに (小野小町)
はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに

訳:桜の花の色は、すっかり色あせてしまったなあ。空しく長雨が降っていた間に。そして私がこの世のこと…、男女のこと…、など、空しく物思いをして過ごしていた間に。

これは「花の移ろい」に「容色の衰え」を嘆いた和歌だす。
そやさかい「いたづらに(空しく)」ちゅう言葉が…。

いたづらに うつりけりな
花が色あせてしまった、空しいわ…。
私の容色のよ〜に。

わが身 いたづらに よにふる
私は空しく恋をして生きて来た。

いたづらに ながめしまに
今までのもの思いは、みんなみんな空しいものだった。

これら3つに掛かってまんねん。

小野小町はんは美人やったちゅうて言われてま。
深草少将(ふかくさのしょうしょう)ちゅう貴族はんが、この女子(おなご)はんに恋した時だす。
小野小町はんが「百夜、通って来たら、あなたと契りましょう。」ちゅうて言わはったそ〜でんねん。
少将はんは本気で通いはったけど、99日メに死にはったちゅうこっちゃ。
ヘヘヘ、これは伝説だす。
それくらい美貌に有頂天になって高慢やったんでんな〜。

そやさかい…。
小野小町はんは老後、容色が衰えて不幸になり、物乞いしながら孤独で死にはったそ〜だす。
在原業平はんが陸奥に行かはった時…。
この女子(おなご)はんの骸骨からススキが生えたはって、その骸骨は「痛い痛い。」ちゅうて泣いたはったそ〜だす。
ヘヘヘ、これも伝説だす。

ホンマ言い申したら…。
この小野小町はんの実話は、あんまし知られてまへんねん。
仁明天皇はんのお后やったんだっけど、天皇はんが崩御されて、この女子(おなご)はんの華やかな恋愛遍歴が始まったちゅうこっちゃ。

そやけど…。
美人はんて儚いモンだっせ。
その美貌を武器に暴れられるんも若い内やし…。
今の時代、こんなけ平均寿命がのびても〜たら、その自慢の美貌を維持でける期間は、人生100年としても半分以下の期間しかおまへんやん。
もし美人はんが、その美貌のみしか持ったはらへんかったら…。
この伝説のよ〜な末路になるんと違ゃいまっか?!

人間、男も女子(おなご)はんも…。
やっぱり「心」…。
「ハート」でんな〜。

こ〜ゆ〜事で…。
今回のテーマは「美人の恋」。

昔から、「キレイな花にはトゲがある」よ〜に「美人にはトゲがある」ちゅうて言われてま。
わては、それほどトゲがあるとは思〜てまへんねんけど…。
美人はんは、男どもにチヤホヤされと〜さかい、男を粗末にするちゅう傾向はおます。
つまり「冷たい」んだすな〜。
それを世の中は「トゲ」ちゅうとんかもしれまへんな〜。

わては思いまんねん。
美人はんは男に愛され慣れと〜さかい、愛し方がわかったはれへんちゅうて。

エッ?
「私、美人やけど、男性の愛し方わかってるわよ!」ってだっか?!

そ〜だっか?!
それはそれは…、おみそれ致しました!!

そやけど、美人のあんさんの彼氏はん、あんさんを100パーセント愛したはりまへんで〜。
だって、あんさんの美貌を愛したはるんだっさかい。
そやさかい、あんさんも恋愛遍歴を重ねと〜間に、ホンマの愛され方や愛し方をはき違えてしも〜てまへんか?! ちゅうて問いと〜おます。

男があんさんの後ろにいっぱい列んで、あんさんへの順番を待ってまんねんで〜。
彼氏はんにちょっと気に入らんとこがおましたら、すぐリストラ。
だって、その彼氏はんを修繕して使わんでも、なんぼでも代わりがいたはりまっからな〜。

エッ?
「そんな事ない。彼氏には何度も忠告したしチャンスも与えた。私のために変わる事ができんかった男が悪いんよ。」ってだっか?!

非の打ち所のおまへん回答でんな〜。
そら、あんさんの彼氏はんが悪い。

そやけどな〜、あんさん、恋愛ってそんなモンなんだっしゃろ〜か?!
裁判の法廷で恋愛しとんと違ゃいまっしゃろ〜??
そないに否定的にならんと、もっと「二人でやって行こ〜!!」ちゅう観点に立って彼氏はんとのトラブルを解決して行くべきと違ゃいまっか?!

お金持ちのお子様はオモチャをなんぼでも買〜てもらえるさかい、ちょっと壊れたらすぐポイする。
それを修繕して云々ちゅう気持ちを持たへん。
それといっしょでんがな〜。

裁判はお互いを否定し合う場だす。
そやけど恋愛は肯定し合う場でんがな〜!!

そら無理な場合もおまっしゃろ〜。
そやけどリストラの宣告は最後の最後の時と違ゃいまっか?!
無闇にする事やとは思いまへんな〜。

これは、わてだけが言〜とんやおまへん。
わて、この稼業しとって、よ〜耳にするハナシだす。
美貌が平均点の女子(おなご)はんに比べて、ずっとずっとリストラが早いんが現実だす。

ま〜、男も美貌のみに惹かれてチヤホヤするさかい、回り回って男どもにしっぺ返しが返って来るんだすけどな〜。

そやけど…。
男の中にも物好きがおって…。
あんさんの美貌やの〜て、あんさんの内面にホレた男もおったら…。
悲劇としか言いよ〜がおまへんな〜。

美人はんやの〜ても…。
また女子(おなご)はんだけやなしに殿方はんも…。
恋愛中のみなはん全員、二人が行き詰まり申したら…。
否定的になるんやの〜て、「二人でどないかしてでもやって行こ〜よ!」ちゅうて思い合って打開して行って欲しおます。

わて、恋愛問題を鑑定しとって、いっつも思う事だす。
せっかく二人は恋愛したんだっから、ハッピーに行って欲しおまっさかいな〜。

仲直り…。
わて、恋愛のトラブルを鑑定しとって、この言葉がものすご〜尊い言葉に感じ申す。

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
daikando@sd5.so-net.ne.jp


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