真の見識

2014.2.27.UP.

ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる (後徳大寺左大臣)
ほととぎす なきつるかたを ながむれば ただありあけの つきぞのこれる

訳:ほととぎすが鳴いた方角を眺めやると、そこにほととぎすの姿はなく、ただ有明の月だけが残っていた。

「ほととぎす」は、夏を代表する鳥としてよく和歌に詠まれるカッコウ科の鳥。
「鳴きつる方」は、今、鳴いた方角。
「残れる」は、残っている。

この歌は…。
「暁にほととぎすを聞く」ちゅう題で詠まれた歌。

作者はんの「後徳大寺左大臣」はんは、本名を「藤原実定」ちゅうて…。
百人一首を作らはった「藤原定家」はんの従兄弟はんだす。
しかしこのお人はんは…。
邸に縄を張らはって鳶をとまらせへんよ〜にしはった、ちょっとユニークなとこがおまして…。
それをあの「西行」はんが知って、「情けない事をするお方じゃ。」ちゅうて言わはった。
しかし…。
「徒然草」の「兼好」はんは、「縄を張って鳶を追っ払ったのは、後徳大寺どのにも訳があったのだろう。」ちゅうて、見識を示したはる。

実際、この後徳大寺はんは悪いお人はんやおまへんで…。
「藤原定家」はんのお父上はんが困ったはった時に、「皇太后宮大夫」の職を譲ったはるエエお人はんでんねん。
しかし世間では、「西行」はんが言わはったよ〜な批判をよ〜されたはるんだすな〜。

今回はこのよ〜な事について…。

最近のニュースで…。(平成26年現在)
女子(おなご)はんに別れ話を切り出されたり…。
女子(おなご)はんにフラれはって…。
その殿方はんがその女子(おなご)はんに復讐をする…。
つまり…。
ストーカーや嫌がらせ、脅迫、傷害、殺害をしたちゅう事件がおまっけど…。

み〜んな、被害者の女子(おなご)はんの味方を世間はしたはる。

エッ?
「そらそ〜やろ! 男のやった事は犯罪やけん!」ってだっか?!

イエス!
犯罪だっから…。
法治国家において、法律に基づいて罰を受けやんとあきまへん。
そやけど?!
それは法律の上でのハナシだして…。
法律では「悪い人」でおましても…。
ホンマは「エエ人」もいたはるんと違ゃいまっか?!

法律では「被告」で「悪い人」でおましても、ホンマは「エエ人」もいたはるんと違ゃいまっか?!
逆に…。
法律では「原告」で「エエ人」でおましても、ホンマは「悪い人」もいたはるんと違ゃいまっか?!

元カノに復讐した殿方はんには、そないな事をした理由がおますんと違ゃいまっか?!
もしかして、その女子(おなご)はんに非がおましたんと違ゃいまっか?!
こ〜ゆ〜事に関しての考察をせんと、犯罪のみをベタに取り締まっとっても…。
世の中、全く犯罪は減りまへんで〜。

昔…。
正月の深夜のテレビ番組では…。
高倉健はんの任侠映画「昭和残侠伝」のシリーズがよ〜放送されとった。
正月やったら任侠映画…。
任侠映画やったら正月…、だした。

エッ?
「高倉健はんの任侠映画『昭和残侠伝』??」ってだっか?!

「唐獅子牡丹」でんがな〜!!
ほんで、その映画のスジは決まっとって…。
悪いヤーさんが前半、さんざんな悪事を働き…。
それに怒った高倉健はん扮する主人公が…。
ラストで殴り込みをかけ…。
その悪いヤーさんらを成敗するちゅう映画だす。

ナンで「唐獅子牡丹」ちゅうんかちゅうと…。
高倉健はん扮する主人公が、「唐獅子牡丹」の入れ墨をしたはるからでんねん。

この映画…。
最後は、目的を遂げはった主人公が…。
殺人罪で警察に連行されるところで終わりまっけど…。
みなはんは、その主人公を悪人どころか…。
正義の味方やちゅうて賛美を送らはる。

ナンでやねん?!
殺人者でんねんで〜!
いかなる理由がおましても、殺人者は極悪人や!

そ〜だす。
殺人はあきまへん!
しかし、それは秩序を守る法の上での道徳だす。

しかし…。
それを犯してでも、正義のためにせんなんパターンもおますんだっせ!!
この映画を鑑賞しはったみなはんは、その事を痛感して…。
ラストシーンで健さんに拍手を送らはるんだす。

エッ?
「おまえは一体、何が言いたいんや?!」ってだっか?

わては…。
そないな映画が放映されんよ〜になって…。
刑法や民法に引っかかりはった事件を、みなはんは上辺だけしか判断しはらんと…。
判で捺したよ〜に、加害者だけを批判しはるよ〜にならはったちゅうてまんねん。

ナンで加害者はんは…。
「臭いメシ」を喰う事になるんをわかっとって…。
犯罪を犯さはったんか?!

そこんとこまで追求して…。
ニュースの事件を「野次馬」する必要がおますんと違ゃいまっか?!
日本国民、みな評論家ちゅうて…。
言われるよ〜になって久しい年月だっけど…。
見識高いモンのみが評論する資格がおますんと違ゃいまっか?!

恋愛にし申しても、世の女子(おなご)はんは…。
恋には報復ちゅう犯罪をされるリスクがおます事を知って…。
ナメた別れ方はせん事と…。
誰の前でも簡単にパンツを脱がはらんこっちゃ。

女子(おなご)はんが恋を楽しんで、「旅の恥はかき捨て」式にナメた別れ方をしはるから…。
復讐される。
それをわからんと、ナンでもかんでも男の方が悪いちゅうて言う世間。
特に、そない言う殿方はんは…。
マトモな恋をして来たはらへんのんと違ゃいまっか?!
そやから、女子(おなご)はんの魔性を知ったはらへん。

エッ?
「して来てるで〜! だって恋愛結婚してるもん!」ってだっか?!

それは、あんさんが「マトモな恋愛」をして来はった「つもり」と違ゃいまっか?!
世の中…。
案外、したはる「つもり」ちゅうんがギョーサンおまっせ。

四柱推命もいっしょだして…。
四柱推命の占い師(?)が、四柱推命をしたはる「つもり」の現実…。
わてに言わせてもろ〜たら…。
全く四柱推命になってへん、「そのつもり四柱推命」の御仁がギョーサンいたはるちゅうこっちゃ!
ま〜、そこらのほとんどの四柱推命の占い師(?)が…。
ヘヘヘ、そ〜だっけどね。

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
daikando@sd5.so-net.ne.jp


プロの四柱推命『関西占い物語』

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