関西占い物語/『金』の章

2000.9.16.UP. 2004.6.16.更新. 2009.7.4.更新.

人間、向き不向きがおます。
学生はんは進路、社会人は仕事。
この向き不向きを間違えはると、とんでもない事になりまんな〜。

また、いくら向いている事でもでんな〜、全然、芽が出ん事もおますんや。
それはやる時期を間違えはったか、仕事運がおまへなんだ際によ〜起こる現象だす。

スポーツカーに例えますと、「向き不向き」はスポーツカーの性能だす。
ほんで「仕事運」云々ちゅうのは、そのスポーツカーを転がす道だす。
もしスポーツカーを買いはった御仁が山奥に住んではるんだしたら、ビュンビュン走る性能を持ちながらも、その性能を発揮でけしまへん。
そやから物事の成功不成功は「向き不向き」とそれを生かす「運気」を見ん事にはナ〜ンも言えまへん。
ヘヘヘ、お祓いや拝んでもろ〜たり印鑑を変えはっても、この「運気」はど〜もなりまへんで〜。

わての場合は一匹狼の自由業にしか向きまへんねん。
その事を四柱推命で知らされて、どれほど、わての人生が快適になった事やら…。

そやけど組織で力を発揮しはる御仁もいたはりま。
今回は、ある組織人間はん達の「人間ウォッチング」で楽しんでおくんなはれ。

わては高1からクラブ活動で或る武道をやってましてん。
大学でもクラブ活動でそれを引き続きやり、卒業後はその本部に入りましてん。
しかしでんな〜、わてが入って1ヵ月後に創始者の先生が亡くなられましてん。
そ〜ゆ〜事で、わてとわてと一緒に入ったモンらは最後の内弟子になってしも〜たんだす。

これは昭和55年の話だす。
我が国と中国との国交が正常化し、本部に中国高官の息子が3人、日本語と日本の風土の勉強に来はったんだす。
わてはその前に「第9次訪中団」で中国へ行き、中国武術と交流しながら、当時の中国の姿を見てましてん。
大都市上海のホテルには冷蔵庫がなく、ビールは真夏やのに、ぬくいまま出て来まんねんで〜。
一般のお人はんらは人民服を着てはり、各家庭にはテレビもなく、トイレは共同トイレで便器もなく、深い穴が掘ってあるだけでんねん。
今のようにマクドナルドなんかおまっかいな!

祖国はそんなんやのに、そいつら3人はある日、本部の風呂場で温水のシャワーを何本も長時間出しっ放しにして、大声で騒いでまんねん!
2階は道場だす。
ちょうど大学合宿で数名の大学生が本部の道場で夜練習をしている最中だす。

わては合宿中の大学生がいたという事はもとより、こいつらが祖国に帰ったら国の指導者になりまんのに、祖国の人民らは風呂も温水のシャワーも夢のまた夢のよ〜に持ってまへんのを知ってて、ここで日本人でもせんよ〜なムダな贅沢をしよったのに怒りを覚えたんだす!!

わては直ぐに行って注意をすると、いつも日本語がよ〜わかりまんのに、その日に限ってはわからへんよ〜な態度をとりまんのや。
よ〜おりまんがな〜、外人で都合が悪〜なったら日本語がわからへんそぶりをする、アレでんがな〜。

ここは日本だっせ。
わての国だっせ!!
その国で、ナンで外人にナメられやななりまへんねん!!

そこで1番背の高いリーダー格の中国人を、わては殴ったったんだす。
その1発でその場はお開きになり静かになったんだすが、次の朝が大変だした。
殴ったったそいつが朝食にも現われず、とうとう1日中部屋から出て来よらんかったんだす。

お笑いだっせ!
わてより年上で、祖国に帰ったら子供が何人かいてるオッちゃんが、スネてストライキを起こしてまんねん。
そやのに、それにガタついたんは本部の御仁らだす。
顔を合わしてまんのに、わてに面と向かって一言も言わず、陰で「国際問題や!」ちゅうて喚いてはる根性なしの御仁(松D)もいてまんのや。

そんなザコはど〜でもよろしおまんねんけど、上層部の意向は無視でけまへん。
案の定、上司はんらに呼び出されましてん。
当時本部の事務局長をしてはったS木はんが「暴力はいかなる場合でもいかん。」と言わはるんだす。

エッ??

殴り合い、蹴り合いの武道をやってまんねんで〜。
ほんでここはその武道の本部だす。
意外や意外の言葉だした。

それに、この武道の教えに「力愛不二」ちゅうて、「言〜て聞かんのんやったら、殴ってでもわからせるんが本当の愛情や。」と唱われていますんや。
ほんで、これや他の教えを本部に来たモンに説いてはるんはS木はんなんだっせ〜。

この御仁は元プロの坊主で高校の教師をやってはりましたんやが、創始者の先生に気に入られはって本部に来はった、いわゆる「イエスマン」だす。
ワンマンな組織は絶対的リーダーが頂点に居はって、組織を強引に引っ張って行きはる点にはサワヤカさを感じまんねんけど、「イエスマン」をホンマ好みはりまんねん。
そのあげく、後継者をよ〜育てはりまへんねん。

話はもどって、その時、A井はんちゅう技のうまい御仁がわてに「上林、これからどうするつもりや?」と言わはりまんので、「ケガをさしたんは悪〜思いますから、謝れ言わはるんでしたら謝って来ます。」と答えましてん。
ほんだら「おまえがエエと思ってやった事やったら、謝りに行く必要ない。」ちゅうて言わはるんだす。
すると先ほどのS木はん、「そうや! A井先生の言う通りや! わしもそう思とった!」ちゅうんだす。
読者のみなはん、これをどない思いはりまっか?!
わては未だによ〜解釈でけまへんわ!!

それから数日後、その中国人を日本へ呼んだ張本人のT森ちゅう御仁が、わてに「切腹の仕方を教えたる、進退伺いをS木先生に提出せえ。」ちゅうんだす。
さっそくA井はんに相談しましたら、「あの時も言うたやろ。おまえがエエと思ってやった事やから、進退伺いを書く必要はない。」ちゅうて言〜てくれはるんだす。
ところが、わてが「進退伺いを書けと言〜てはるんはT森先生なんですけど…。」ちゅうて言〜と、急に血相を変えはって「ほんだら書かなあかんな。」と、一言残して立ち去りはるんだす。
これも読者のみなはん、どない思いはりまっか?!
わてはこれも未だによ〜理解でけまへんわ!!

それから3年後、本部の事務局長はS木はんから、このT森はんに替りましてん。
それほどT森はんに勢力があったちゅうか、ゴマをする相手である創始者を失の〜たS木はんのわかりきった末路ちゅうか…。

わてだっか?
わてはその時には、も〜本部なんかに遠〜の昔におりまっかいな!
そやけど手ぶらでは帰れまへんのんで、今の家内を手土産に連れて帰りましたがな〜。

エッ?
「何しに本部へ行ったんや?」ってだっか?

何をしにも、あんなところで何を得れまんねや?!
戯けた質問をせんといておくんなはれや!

まあ、わてが高1からこの武道をやって来たんは、この武道の組織のためやおまへん。
そ〜だっしゃろ〜、本部のお偉方がこの始末でんねんから…。

組織人間は、みなこんな御仁ばっかりやおまへんけど、ホンマ滑稽でんな〜。
もっと、賢こ〜ならなあきまへんな〜。
もちろん、一匹狼で生きるモンも同様だすけどな…。

そやけど…。
わて、隠してましてんけど…。
わて、この職場では「昼行灯(ひるあんどん)」ちゅうて言われてましてん。

わて、生来の怠けモンでんがな〜。
仕事はサボるは手抜きはする…!!

エッ?
「他の者も違うんか?」ってだっか?

わてまでは行かんのんだすが、ヘヘヘ、よ〜サボってはりましたで〜。

エッ?
「そやのに、ナンで岳承はんだけサボりの代名詞になりはったんや?」ってだっか?

わてがサボっと〜とこや、手抜きしと〜とこばっかり…、ヘヘヘ、キッチリと見つかりますんや。
他のモンのサボリは、ホ〜ンマに見つかりよりまへんだしたんや。
それに、そ〜ゆ〜流れだっから、わて、業務の失敗も多々起こしてしまい…。
まぁ悪循環だした。

そ〜ゆ〜布石がおまへんだしたら、もしかしたら、この中国人への体罰は、こないな風当たりの悪い騒動にならんかったかもしれまへんな〜。
とにかく、ヘヘヘ、わては上層部のウケが悪過ぎるくらい悪おましてん。

「エッ、そんな事ないやろ。」ちゅうて言わはるかもしれまへんけど、そんなモンでんねん。
全ては運気でんねん。
これは四柱推命で言う『大運』が悪かったセイでんねん。

そ〜ゆ〜意味では、当時の上層部の、わてへの評価ちゅうんは仕方おまへんかったんと違ゃいまっか?!
また現状から、わての評価は正当やったんと違ゃいまっか?!

人事の面でも、わて、そ〜ゆ〜事だすんで、重要なポストには一切、配属してもらえまへんだしてん。
今だしたら楽なポストで楽な仕事をして…、それなりの給料もらえるんだっから、それは得と違ゃいまんのんか?!
そない思〜てまうくらいに自営業者の性根になってまっから…、ど〜って事はおまへんけど…。
当時は、人生の荒波に揉まれてへん未熟モンだしたから…。
ヘヘヘ、その仕打ち…、コタえましたで〜。

世の中…。
サラリーマンに向くモンと自営業に向くモン。
そない分類がでけま。

みなはんが就職や転職を考えはる事がおましたら…。
まず、この事も考えてみはってもイイんじゃ〜ないですか?!

今回の話に出と〜、或る武道の本部でサラリーマンしとった時は「昼行灯」ちゅうて、評価を受けとったわてが…。
占い師ちゅう一匹狼の世界では、どない言われてまっか?!
少なくとも、ヘヘヘ、「昼行灯」ちゅうては言われてまへんで〜。

適材適所!!
それと、そのお人はんの運気!!

仕事の鑑定を占い師はんに依頼しはったら…。
こ〜ゆ〜ところまで聞かはらんと…。
NGと違ゃいまっか?!

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
gakusyou@gmail.com


プロの四柱推命『関西占い物語』

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