蔵干

2000.11.11.UP. 2003.3.27.更新.

今に始まった事ではおまへんけど、四柱推命には色々な理論や解釈の仕方がおます。
他人はんの鑑定を聞いと〜と、驚くよ〜な理論に苦笑しま。

そ〜ゆ〜事で、四柱推命は誰が占の〜ても同んなじ結果が出るちゅうモンではおまへん現実だす。
そやからプロ好みする占術やちゅう事だす。
もし誰が占の〜ても同んなじ結果が出まんのんだしたら、プロになる値打がおまへんのんと違ゃいまっか?!
四柱推命が当たるんやの〜て、個人の占い師が当たるんだす。
個人個人の差別化がされん事には、プロとしてやって行けまへん。

そ〜ゆ〜意味では、占い師は排他的やと思いまっせ。
しかし他人はんの間違ご〜た鑑定に、とやかく忠告する必要はおまへん。
どだいテクニックの統一なんかは無理な事やし、その必要もおまへん。
占いの道はシビアだっから、自然淘汰されて行かはったらイイんじゃ〜ないですか?!

ところが次に述べる蔵干については、ちょっとわてなりの考えを述べたいと思いま。

蔵干表が違うのは論外として、蔵干の出し方について2つの理論が現在出ておます。

1つは従来ど〜り「節入後日数に基づいて、全ての柱の蔵干を決定する」方法。
も〜1つは、いわゆる一般に流通している蔵干表は『月律分野蔵干表』が正式名なんで、これは生月の蔵干のみの設定表として「各柱の蔵干を個々にその深い浅いを考えて決定する」方法。
つまり節入後日数が深い人でおましても、例えば3月生まれだしたら生年の蔵干を浅い蔵干に決定するちゅうよ〜に、各柱の蔵干も個々に決定して行く方法が後者の方法だす。

わては前者の方法を採用してまっけど、後者の方法も納得させられる理論だす。
しかし実占面では前者の方法でおまへんと、実際の人物とは食い違った結果が出る場合がおまんねん。

では、なぜ理論的には納得でけるのに、実占面では問題が生じるんか?!
それは、占いちゅうモンにはナンとでも理論を作る事がでけるからだす。
しかし、理論と実占とは違ゃいま。
つまり理論を机上で考え申しても、一向にラチがあかんのんだす。
その理論が正しいか否かは実占しか答を出すスベはおまへんのんだす。

しかし、ただ単に実占ではこ〜なるからこの理論はNGやちゅう事では、「味もシャシャリもおまへん」のんで、「節入後日数に基づいて、全ての柱の蔵干を決定する」方法の根本理論を述べま。

四柱推命は古来より日干を重んじており、生まれはった月がいっしょで日干もいっしょだしても、節入後日数で同じ日干同士を差別化する必要がおまして、その具体的な具現材料として蔵干が存在しまんねん。
つまり各蔵干個別の深い浅いやの〜て、「節入後日数の深い浅いが蔵干設定の基準」ちゅうか、そのよ〜に設定して地支から出て来た十干に蔵干ちゅう名称をつけ、四柱推命の規定として古来に定義されたのだす。

例えば、どの柱でも『酉』ならば節入後日数が深い生まれは『辛』、浅い生まれは『庚』ちゅうよ〜にだす。

そやから生年地支が『酉』で、3月に生まれても12月に生まれても、節入後日数の深い生まれだしたら『辛』、浅い生まれだしたら『庚』とし、3月は浅いから『庚』、12月は深いから『辛』ちゅう諷にするんやおまへんのんだす。

生まれはった月がいっしょで日干もいっしょだしても、節入後日数が深い人と浅い人とでは違った蔵干を取らせる事により、差別化するちゅう事が根本におますんや。
それは節深い日干と浅い日干とはレベルが違ゃうからだす。
日干が同じ「丙」だしても、節入後日数が1日の日干「丙」と11日の日干「丙」とは、レベルの異なる違った日干「丙」なんだす。
この日干のレベルの違いが「波運」を歪めと〜のは周知のと〜りだす。

エッ?!
「そんなこと知りまへんな〜。」ってだっか?!

空亡とか、七殺とか、判で捺したよ〜な解釈で通変星を転がして鑑定(?)しと〜から、わからんのんだす。
そ〜ゆ〜事やから、何年やっとってもウダツが上がらんのだす。

そ〜ゆ〜訳で、全ての地支からは日干のレベルに相応しい(フサワしい)十干が、蔵干として排出されるのだす。
アナログ式に各柱の蔵干が個々の深い浅いで出て来るちゅうて思〜と〜御仁は、きっと「顕現の遅速」をご存知やおまへんのんと違ゃいまっか?!

エッ?!
「『顕現の遅速』??」ってだっか?!

知らんでもよろしおます。
四柱推命の下地のでけてへん御仁が、こ〜ゆ〜ハイテクをお知りになられても、使うスベがおわかりにならんでしょ〜から…。

そ〜ゆ〜こっちゃ。

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
daikando@sd5.so-net.ne.jp


プロの四柱推命『関西占い物語』

inserted by FC2 system